MPO テスター選択の基本知識 |
ケーブル・テスターを選択される前に、備えておくべき基本情報をご紹介いたします。 | |
1. | MPO 光ファイバー・ケーブルとは? |
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3. | 認証試験は、具体的に何をするのでしょうか? |
1. MPO 光ファイバー・ケーブルとは? | |||
MPO (マルチ・ファイバー・プッシュオン) 光ファイバー・トランクは、業界で最も急速に成長している、10 Gbps、40 Gbps、100 Gbps の高速データ・センターのバックボーン配線です。現在、一般に出回っている製品には 12 芯タイプと 24 芯タイプがあります。構造上は、一本のケーブル内に 12 芯または 24 芯の光ファイバーが入っており、規格化された MPO コネクターで両端が加工されています。コネクターの種類としては、ピンありとピンなしの 2 タイプに分かれています。また、最近では 48 芯のタイプも登場しております。 |
MPO 試験 |
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さらに光ケーブルの配線方法として、メタル配線で使用されているクロス・タイプとストレート・タイプのような A タイプ、B タイプ、C タイプの 3 種類の配線方法が用意されています。 |
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これらの MPO 配線を行うことで、高密度化が可能となり、さらに配線回りがすっきりと整頓されるため、空気の流れが通りやすくなり、熱対策においても優位に働きます。今後の成長が著しく見込まれる高速データ用の光配線方法です。 |
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MPO 光ケーブル・テストの最新動向については、こちらのブログをご覧ください。 |
2. MPO 光ケーブル・テスターにはどのような種類がありますか? | ||||
光ロス (損失) を測定するためのテスター |
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● | MPO テスター:MultiFiber™ Pro | |||
フルーク・ネットワークスの MultiFiber Pro 光パワー・メーター/光源は、1 回のテストで 12 芯のすべてのトランク光ファイバーのパフォーマンスを検証し、テスト時間を約 95% 短縮する、業界初の MPO 光ファイバー・トランク・テスターです。MPO トランクの 12 芯の各光ファイバーを準備してテストするには平均 6.5 分かかりますが、MultiFiber Pro はその時間を約 20 秒短縮します(セットアップの場合 14 秒、テストの場合 6 秒)。1,600 個の MPO トランクを有する平均的なデータ・センターでは、 MultiFiber Pro テスターを使用することにより、敷設業者の作業時間を 155 時間以上、経費を 17,000 ドル節減できます(平均労働単価を 55 ドルで仮定)。 |
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● | ビデオ・マイクロスコープ:FI-7000 FiberInspector™ Pro | |||
光ファイバー・リンク障害の第 1 の原因は、光コネクター端面の汚れによるものです。FI-7000 FiberInspector Pro を使用して、敷設済みファイバーの成端検査、あるいは、成端が滑らであることや清潔に保たれていることを検査できます。この携帯型のビデオ・マイクロスコープは、従来型スコープに比べ 10 倍の速さで作業することができます。パッチ・パネルの背後に回ることなく、単にプローブを接続し、バルクヘッド・アダプタを介して敷設されたファィバーを検査できます。さらに、ビデオ・マイクロスコープを使用することで、目を危険なレーザー光から安全に保護することができます。 |
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MPO 光コネクター・クリーナー |
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● | 光端面クリーナー:光ファイバー・クリーニング・キット | |||
汚れ、ほこり、その他の汚染物質は、光ファイバーによる高速データ送信の敵です。現在のネットワーク・アプリケーションには、より多くの帯域幅が必要とされ、これまでになく予定損失が厳しくなっています。したがって、すべての光学接続部がクリーンで汚れがなく、アプリケーションの成功を保証することが不可欠です。フルーク・ネットワークスの光ファイバー・クリーニング・キットには、MPO コネクターの端面を清掃するための MPO 用クリーナーも含まれています。その他、用途に応じて SC, LC コネクター用のクリーナーも用意されております。 |
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以上のように、用途に応じたツールの選択を行う必要がありますが、フルーク・ネットワークスはこれらすべての用途に応じたケーブル・テスターを取り揃えています。 詳しいテスター/ケーブル・テストの種類についての説明はこちらからお読みいただけます。 |
3. 認証試験は、具体的に何をするのでしょうか? | ミニ情報 | ||
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配線規格: また、この公共建築工事標準仕様書では、JIS においてすでに決められている仕様があれば、JIS の内容にしたがうことを基本としています。 そのため、LAN の配線規格については JIS X 5150 構内報配線規格が仕様書の中で多く用いられています。(詳細は、情報配線の試験要領書~作成の手引き~「10. 情報配線規格に基づく配線の構成」参照) 情報配線の試験要領書 | ||
認証試験:性能が本当に規格を満足しているかどうかを知ることができ、それが証明できます! | |||
"合否判定とレポート提出が必須条件です" 一般的に、メタル配線では、長さ、ワイヤーマップ、減衰、NEXT, DC ループ抵抗、およびリターン・ロス等が、また光ファイバー配線では、損失、配線長を測定します。そして、その結果は規格に適合しているかどうかの合否判定とその結果のレポートの提出が必須となっています。 |
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この一連の測定・試験結果に対する合否判定とレポート作成を認証または認証試験と呼びます。詳細は、「情報配線の試験要領書~作成の手引き~」でご覧いただけます。 | |||